JTB沖縄が計画していたポンツーン設置事業を断念することとなりましたのでご報告いたします。

石垣市崎枝の大崎海岸沖合でマリンレジャーの拠点として国内初の巨大な人工浮島(ポンツーン)設置を計画していた㈱JTB沖縄が断念する方針を決めていたことが4日、分かった。岩礁破砕などに協力を求めていた八重山漁協の理事会で同日、報告した。八漁協によると、同社は大崎海岸沖合での設置は困難と判断したという。

計画によると、大崎海岸から約330㍍沖合に27㍍×50㍍の浮島を設置し、これを拠点に半径500㍍の範囲内でシュノーケリングやダイビング、グラスボトムボートなどのアクティビティを行う予定だった。浮島内では海中展望室、飲食店、更衣室、シャワー室、ロッカーなどを完備し、収容人数は300人規模を想定していた。

固定式ではなく移動を可能とするもので、台風時や冬期の運休期間には石垣港への退避を行う予定だった。

浮島の整備には岩礁破砕などを伴うため、同社は昨年6月26日の八重山漁協総会で議案を上程して承認を求めたが、「この時点で全部を承認するのはリスクがある」などとして事業実施のみの賛否を問う内容に変更された上で賛成多数で可決されていた。

JTB側はその際、グレートバリアリーフで浮島が複数設置されているケアンズの業者に製作を依頼し、海底の地形などを調査した後に設計して建造すると説明していた。

八漁協によると、調査の結果、大崎沖合での設置は困難なため断念したとの報告を4日の理事会で受けた。

 

2022年11月05日

https://www.y-mainichi.co.jp/news/38963/