石垣島は言わずと知れたマンタの聖地となっており、国内はもとより、海外でも多くのダイバーにその魅力が知られています。
八重山ダイビング協会ではマンタとマンタが現れるポイントの保全のため、協会内にマンタ保全委員会を設け、ポイント利用におけるルールを策定しております。
事業者はもちろんのこと、お越しの皆様にも川平石崎マンタポイント(スクランブル・シティ・他)におけるルールを知って頂き、そして守って頂くことにより末永くマンタが現れてくれる海域を守っていきたいと考えています。

<ボートおよびアンカーリングについて>
・ ポイントへの進入および離脱の際は最大の注意を払い、見張りを厳重に行ない、最微速で航行する。
(風で流せる場合は推進力を切って離脱する)
・ マンタホーバリングの根にアンカーを打たない。
尚、マンタシティーに関しては決められた5か所の位置のいずれかにアンカーリングをする
・ また、ホーバリングの根の上にアンカーロープおよびボートが来ないようにする
・ 水中生物へのダメージを最小限にするため、スタッフがいる場合はなるべく先に潜ってアンカーをかける。
・ アンカーを外す際は予め外しやすく掛け直すなどしておき、ボートの動力を使用して無理に外さない。
・ スタッフが一人の場合は山立てを確実に行ないアンカーを静かに下ろす。
・ 風向きが変わった場合は必ず自船のアンカーを確認する。
・ 停船の際のアンカーの本数は必要最小限にとどめる。
・ アンカーロープを潜降浮上のガイドラインとして利用するなどして水中のロープの数を減らす。
・ 大型船に小型船を係留するなどしてなるべく水中のロープを減らす。
※マンタシティーポイントに関してはあくまでも5艘まで
・ カヤック、マリンジェットでのポイント利用は禁止
・ ポイントでのトイレ使用は極力避け、ペーパーを流すことは禁止

◎ マンタシティーポイントを効率よく利用するための補足ルール
・ アンカーリング前に器材のセッティングおよびブリーフィングを事前に行なっておく
・ アンカーリングから離脱までの目安を60分とし、長時間潜水は避ける
シュノーケルのみの場合はもう少し短めにするよう心がける
・ エキジット後は速やかに離脱し、器材の片付けやセッティングなどは他の場所で行なう

 <ガイディングについて>
◎ ダイビング編
・ 事前のブリーフィングを必ず行ない、ポイントを熟知したガイドが必ず同行する事。
・ 移動中は泳ぐ高さに気をつけ、移動中のマンタの妨げにならないよう配慮する。
高さの目安としてはガイドよりも高い位置を泳がないように促す。
ガイドはゲストの息が上がらないようゆっくりと移動する。
・ 移動中にマンタに遭遇したらまず止まる
・ ホーバリングの可能性のある根の上で待ったり、根の上を移動しない(必ず迂回する事)
・ マンタが見えたら近づく行為は避け、その場に止まって観察する。
・管理下のダイバーがマンタに近づきすぎないように管理する。
・ マンタに触ったり、追いかけたり、進路を遮ったり、方向を変えようとしない。
・ マンタ発見の合図に音響信号を使用しない(タンクをたたく、ダイブアラートなどは緊急時に使用する)
・ ドリフトダイブやボートからロープでダイバーを引いてマンタを探すなどの行為は禁止。
・ トイレにゴミ箱を設置し、使用済みの紙をポイントに流さないよう乗客に周知すること。

◎ シュノーケル編
・ 事前にブリーフィングおよびシュノーケルの講習・練習を必ず行なう
・ ポイントを熟知したスタッフが必ず同行する
・ 引率するゲストの人数比を考慮し、その数に見合った浮力体を必ず携行する
・ 常にグループで行動を共にし、単独行動での移動は行なわない
・ マンタホーバリングの根の上での観察、根の上の通過を禁止する
そのためにも風向きや流れを考慮して下側から根へとアプローチする
・ スキンダイビングの禁止
・ マンタを追いかけない
・ 極力立ち泳ぎはせず、浮き具などにつかまって腹ばいの姿勢を維持する
・ ウェットスーツまたはライフジャケットを着用する
・ ドリフトの禁止